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ナイトグロウ

めっきり文章というものを書かなくなった。

SNSのは文章とは呼べない。

ここ最近ネットや周りの手のひらに踊らされ、何か違うのはわかっているのだけれども結局何が違うのか散々考えても文字通り飛散していく。

そんなことを考えて眠れない夜を迎える。まるで蜃気楼のように遠く離れてみてはなんとなくわかる気がするが、少し近づいてみたら何も見えなくなる。

夢で思いっきり走ろうとしても走れない、ああいうもどかしさによく似ている。

自分が表現した責任。生み出した責任というのは自分でしか果たせないのだから。

それでも懲りずに誰かに期待し、何かに祈っている。

自分で勝手に期待しておいて、それにそぐわなければ勝手に幻滅して離れていく。

そんな自分に何回も会っていても、懲りないわけで。

もっとたくさんの人に僕の作品を届けるには、知ってもらうにはどうしたらいいのだろう?

多分最初に必要なのはもっと作品を信じることだ。

小手先のうすっぺらい数や意味のない欲求に捕らわれずに。

SNSでは長い文章や、こういう文章は打ちにくい。

久しぶりにブログを描いてみるとなんと気持ちいいことか。

発信するでもなく、まるで図書館に寄って気になった本を開くように、そこには自分と他者の乖離がない。互いが互いの目的を持っている。

昨日は新しい発見をした。ろくなことも考えていないくせに眠れない夜に、ふとカーテンを見た。カーテンは光を透けさせて、自らも羽化したての生き物のようにその羽を光らせていた。

夜は光なのだと思った。夜は暗くはないのだと感じた。

頑張ろう。頑張るしかないのだから。

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